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連載コラム09 – クラウドPOSレジでコラボレーションをしてみましょう

 

 

前回のチャプターでは、データが繋がることによって、場所や時間を超えてコラボレーションをしていくための基礎ができ上がる、ということをお伝えしました。今回は、その基礎の上に構築する、働き方やビジネスモデルの変革までをも含むものとして、具体的に中小企業がすぐに取り組めるコラボレーションの一つである、クラウドPOSレジについて整理していきたいと思います。

 

第8回:クラウドPOSレジでコラボレーションをしてみましょう

 クラウドPOSレジというのは、最近カフェやアパレルなどの小売店などでもよく見かけるようになったiPad などを使ったレジ・システムです。例えば、居酒屋などでホールスタッフが持っているハンディ端末で注文を入力するだけで、注文、お会計、その後の経理処理、会計ソフトの入力まですべて自動で行ってくれるものです。ホールスタッフ、キッチンスタッフ、経理担当者、経営者まで巻き込んだコラボレーションのためのツールです。クラウドのサービスですから、当然経理担当者や経営者がお店に行く必要はありません。

 

 POSというのは、Point of Sales の略で、これは「いつ」「だれが」「何を」「何円で」「何個」「どんな決済方法で」買ったのかを記録することを指しますが、要は売れ行き分析や客層、滞在時間分析などの経営に必要な情報をすべてそのレジに集約しているのです。また、当然ながら、レジに蓄積されたデータには日付や住所という、他の情報と連携するときに鍵となる情報ももっていますので、例えばお天気データや地域の競合店の広告情報などと関連付けることも可能です。つまり、消費者向けのビジネスの経営の中心的な「客・商品・店舗・担当者」というデータを収集・蓄積するだけでなく、様々な周辺データを連携させる役割も果たします。

 一方で、従来型レジスターには、レシートを印刷できる計算機程度の機能しかありません。一日や一ヶ月の売上の集計くらいはできますが、「いつ」「だれが」「何を」「何円で」「何個」「どんな決済方法で」買ったのか分かるPOSレジと比較すれば、そのデータの粒度・質・量いずれの面においても、同じ商品カテゴリーとは思えないほどの機能差があります。また、従来型レジスターのデータはすべて紙に印刷されて出てきますので、そのデータを繋げてコラボレーションをするためには、一度人間がその数値をデータベースに入力する手間が発生します。しかし、一般的な飲食店の場合に、1日に注文される商品の品数は数百から数千に上る訳ですから、それを手でデータベースに入力することは現実的に不可能です。そのため、1日の売上金額と、良くて客数や客単価程度を記録するだけにとどまります。つまり、コラボレーションのハードルが高く、最低限のデータとしての活用もままなりません。仮に、経営者がたった1人で運営して、ある程度隅々まで目が届くようなお店であったとしても、自身の顧客を喜ばせ、自身の所得を増やすために必要なデータを、従来型レジスターから得ることは難しいのではないでしょうか。

 

 このクラウドPOSレジと、従来型のレジスターは、経営者にとっての役割はまったく別物です。例を交えて少し具体的に見ていきましょう。どんなビジネスも、結局ひとつひとつの取引の蓄積でしかありませんが、そのデータを活用することで、その取引がどのように特別に演出され、お客様に特別な体験をしてもらえるのでしょうか。

 例えば、みなさまがお客様として、ある飲食店を2度目に訪れたことをイメージください。自分の好きな食べ物やアレルギーを覚えていて、料理の提供タイミングも丁度よく、アルバイトのホールスタッフも食材の産地についての質問に卒なく答え、何も言わなくても子供のバースデイを祝ってくれる。そんなオモテナシはどうでしょうか。悪い印象を受けることはないと思います。これがデータに基づいて経営がされている飲食店のイメージです。この特別な体験を創出するために、特別な厳しい研修が行われている訳ではありません。顧客データや取引データをハンディ端末経由でクラウドのデータベースに登録し、必要な時にそのデータを引き出して使っているだけです。例えば、好きな食べ物やアレルギーは顧客情報として管理しますが、あなたの再来店をきっかけとして、アルバイトのスタッフがそれを取り出して利用しているだけです。

 当然、データを登録する時と使う時では、時間は離れていますし、ホールスタッフとキッチンスタッフということでは場所も離れています。クラウドPOSレジというコラボレーション・ツールを使うことで、データを繋げ、サービスを変革することが可能です。

 

 では、それだけ高機能なクラウドPOSレジは高いのでしょうか? 従来、POSレジというのは高額なものでした。例えば、マクドナルドが利用しているPOSレジは1台100万円以上し、毎月の維持費も相当の金額のようです。しかし、現在普及しているものは、そのような価格帯ではありません。初期費用は高くて20万円程度、毎月の利用料はサービスやプラン、使い方にもよりますが、無料であったり、高価なプランであってもせいぜい月1万円程度です。毎月の会計ソフトへの入力の手間や、経営のためのデータ分析に使う時間を考えたら、あっという間に元が取れてしまう金額です。

 

 ここで気をつけなければならないことがあります。従来、このようなデータに基づいて戦略の立案をしていたのはマクドナルドのような大企業ばかりで、中小企業や個人事業者は蚊帳の外でした。しかし、現在は多くの飲食小売業で、このようなデータに基づいた戦略立案がされるようになっています。先のオモテナシの例はほんの一例に過ぎません。つまり、あなたのライバル会社は、コラボレーションの力を安く、簡単に手に入れているかもしれない、ということです。時代を生き抜くためには、これらの投資は必須と言えると思います。決して利益のためだけではありません。お客様が求めている商品やサービスを増やして喜んで頂くこと、短い労働時間で高い収益を挙げられるようにし、社員に喜んで頂くこと、そういうことのためにコラボレーションの賜物として、クラウドPOSレジのデータを活用する必要があるのです。

 

 今回は、飲食店や小売店でよく見られるクラウドPOSレジの基本的な機能から、その効果効能、そして経営へのインパクトについて見てきました。次回は、同じく飲食や小売にとって必須とも言えるタイムカードについて、コラボレーションの観点から見ていきたいと思います。

 

※クラウドPOSレジの導入等にご興味がある場合は、当社までご連絡ください。

 

(次回は、(クラウド勤怠管理)コラボレーションをしてみましょう です。)

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