連載コラム01 – ウェブ会議とは何か? « ミッドランド税理士法人(豊田)

連載コラム01 – ウェブ会議とは何か?

 今般の新型コロナウィルスの経営や生活への影響は計り知れないものだと思います。そのような中で、当社としては、融資や助成金などの支援施策をはじめ、情報の提供を行ってまいりました。今後も事態が落ち着き、みなさまの経営や生活が安定するまで、継続して情報の提供を続けていきたいと考えております。

一方で、with コロナ、そしてafter コロナの中で大きく変わっていくであろう、経営や生活における「インフラ」や「文化」についても、軽視できないと考えています。例えば、テレワークをするための「インフラ」、離れて働いても社員のチームワークが発揮できる「文化」、そのような「ヒト」や「モノ(またはコト)」に関する情報は、「カネ」に関する情報と同様に重要です。

大変な時期ではありますが、今すべきことを考える参考にしていただければ幸いです。

 

第1回:ウェブ会議とは何か?

感染拡大防止のために三密を避けようという中で、ウェブ会議システムを利用したZoom飲み会やインサイドセールス(会社の中にいながら、社外のお客様に対してウェブ会議を使って営業をすること)などの言葉が急激に広まりつつあります。しかし、実際にはその効果や具体的な方法など、いまいちピンと来ていない方も多いのではないでしょうか。

そもそも、ウェブ会議とは何なのでしょうか。パソコンやスマートフォン越しに、相手の顔を見ながら会議をすること、というイメージはお持ちだと思います。しかし、電話(音声通話)と違ったどんな効果があるのでしょうか?顔を見ながら話す、という機能で言えば、iPhone の FaceTime(フェイスタイム)や、LINEのビデオ通話とはどう違うのでしょう。

 

厳密な定義はさておき、ウェブ会議と、電話(音声通話)やFaceTime(フェイスタイム)やLINEのビデオ通話との違いは、利用する人の目的の違いにあるのではないかと思います。
例えば、電話の場合は、音声だけで伝えられる要件を伝達することが目的です。訪問時間のアポイントなど、日次や場所だけ伝えられれば十分がですので、電話(音声通話)は適切な手段といえます。
FaceTime(フェイスタイム)やLINEのビデオ通話の場合は、相手の顔を見ること、話をすること、つまり、会話そのものが目的になっていると思います。スマートフォンに映る相手の顔や、そこから発される音声にすべての目的が含まれているので、通話者は基本的にスマートフォンなどの画面のみを凝視していますし、また通話参加者の人数も少人数であることが多いと思います。
一方でウェブ会議の場合はどうでしょうか。会議というくらいですから、そこに議題があり、場合によっては何十人という人数が参加し、資料が必要です。参加者の目線は、お客様の顔、資料、自分のパソコンなど、目まぐるしく移動します。当然ながら、顔を見ることだけでなく、事業やプロジェクトを推進することが最大の目的になっています。
ウェブ会議で参加者の顔を見る頻度は、FaceTime(フェイスタイム)やLINEのビデオ通話と比べて少なくなります。では、映像のない紙の資料と電話の組み合わせ、いわゆる電話会議では満足できなかったのでしょうか?人には機微(きび)というものがあり、いわゆる場の雰囲気を掴むために、身動きや表情などから情報を得ています。仮に沈黙が流れたとしても、沈黙から得られる情報というのも、あるのではないでしょうか。
つまり、ウェブ会議とは、電話のような音声とビデオ通話の映像に、資料などの多元的な情報を掛け合わせたものと言えると思います。

そんなウェブ会議ですが、いつ誕生したのでしょうか?厳密には分かりませんが、2010年以降徐々にサービス提供者は増えてきたように思います。この時期には、iPhoneの世界的なヒットがあり、東日本大震災の直後にLINEがリリースされ、通信速度が3Gから4G(またはLTE)に向上し、という技術領域での成長もありました。
しかし、ここだけで見てみると、iPhone、LINE、4Gなど、今と大して変わらない顔ぶれに見えます。では、なぜ今ウェブ会議が注目されているのでしょうか?

 

 

(次回テーマ:「なぜ今ウェブ会議が注目されているのか?」)

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